おやぢ会館
別室
レゴべや

レゴ芸会

「三国志」名場面集
Last update on 99/12/31




第四回「霊帝崩御」

遊びほうけて政治のことは知らんぷりのダメ皇帝【劉宏】(霊帝)のおかげで 朝廷は外戚(皇后の親戚筋の高官)と、皇帝側近の宦官「十常侍」の権力争いの場に成り下がっていた。
一方、皇帝には２人の皇子、正妻【何皇后】の産んだ【劉弁】と、愛妾【王美人】の産んだ腹違いの弟【劉協】があった。 皇帝は利発な弟皇子【劉協】のほうをかわいがっていたが、正妻【何皇后】の兄【何進】は大将軍として軍部をバックに揺るぎ無い 権勢を誇っており、うかつに【劉協】を後継ぎにするわけにも行かず悩みの種。
そんな折り、不摂生が祟ってか皇帝は病にかかり、意を察した十常侍の一人【蹇碩】は日ごろから 疎ましく思っている【何進】を除く好機とみて、皇帝の呼び出しで参内したところを暗殺する計画をたてた。
しかし、スパイの報告で宦官達の企みは露見し、皇帝が崩御するに及んで【何進】は ５０００人の近衛兵を率いて宮殿を制圧し、葬儀をとりしきったうえで甥の【劉弁】を次の皇帝として 即位させた。

また、自分を亡き者にしようとした宦官達を一掃するため手始めに十常侍の親玉【蹇碩】を切り殺した。
【張譲】【段珪】ら他の十常侍は身の危険を察し、息子の即位で皇后から太后になった【何太后】を言いくるめ、 【何進】に涙を飲んで頭を下げ、からくも命を拾った。 こんな屈辱を味わってただ黙っている十常侍ではない。【何進】がすっかり安心しているスキに【何太后】や 【何進】の弟の【何苗】、母親の【舞陽君】などに取り入って、宮廷内でのもとの権勢をとりもどしていった。

ある日、【何太后】から後宮へ参内するよう【何進】へ呼び出しがあった。
武器や護衛の兵士を連れて入ることができない後宮だけに、部下達は十常侍の罠ではないかと疑い必死に 止めたが、得意の絶頂・怖いもの無しになっている【何進】は笑ってとりあわない。


ところが、門に入ってみると部下の悪い予感は見事的中。中には殺気をみなぎらせた十常侍達と宮廷警護の兵士 が待ち構えていた。
【張譲】「もとはといえば、我らがおまえの妹を皇后にしてやったからこそ、おまえの今日の地位が あるというのに。我らを亡き者にしようとは恩を仇で返すもはなはだしい！」
門は堅く閉じられ、逃げ道を失った【何進】は大声で助けを呼んだ。

外で待っていた部下達は【何進】の悲鳴を聞きつけ、中に押し入ろうとしていたところ 塀の向こうから何かが飛んできた。

なんと、それは【何進】のクビだった！！

怒り狂った部下達は門扉をぶち壊し宮殿に突入し【何進】の敵討ちとばかりに 宦官の大虐殺を行い、宮殿は大混乱に陥った。宦官でない役人の中には間違えて殺されないように 股間を露出させ証明しようとするものまでいた。
【張譲】と【段珪】は新皇帝【劉弁】と弟の【劉協】をつれて、宮殿から密かに逃げ出した。

[第五回「董卓入京」へ続く]

●今日の楽屋●
葬儀参列エキストラの皆様。
前からの撮影はできませんね。
何進大将軍の最期、内と外。




[レゴ芸会トップへ戻る]

[レゴべやトップへ戻る]

[おやぢ会館トップへ戻る]

(c)1999 ayucow